KOSHINOFUJI

~新潟で働く三十路男のブログ~

にいがたアスリートキャリアフォーラム2017

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新潟県スポーツ推進協議会が主催する、

アスリートキャリアフォーラムに出席してきました。

 

何をするか?

 

アスリートが大学卒業後、

競技生活と社会人生活を両立させるための勉強会。

といったところ。

 

企業と学生が集まって、

事例研究とグループワークしながら、

企業にとってアスリートをサポートするメリット、

アスリートが企業に所属するメリットを考えました。

 

私がこの問題?というかテーマについて考えるようになったのは、

サッカー専門学校の運営に携わったときからです。

その学校ではプロ契約選手を輩出することを目的に

サッカー選手の育成をしていましたが、

実際にはJFL地域リーグに選手を送り出すことがほとんどでした。

チームも北信越リーグ地域リーグ)に所属していたため、

自然とアマチュアサッカー、

マチュアからJリーグ入りを目指すチームに興味が注目するようになりました。

 

JFLに所属する実業団チームならともかく、

Jリーグ入りを目指すチームの大半はいわゆる街クラブです。

特定の親会社を持たずに、地域企業の支えによって成り立っています。

当然、選手たちは練習時間以外は別の場所で仕事をして

生計を立てる必要があります。

 

それまでの私は、

競技活動に専念したいならプロになるか、実業団チームに入団する。

それ以外なら、アマチュアと割り切って仕事に専念しながら、

空いた時間で競技すればいい。

と思っていました。

簡単に言えば、プロにも実業団にも入れない実力なら、

学生卒業とともに諦めろ、という考えでした。

 

ただ、JFL地域リーグのチーム関係者と話す機会が増え、

また、Jリーグ加盟チームの歴史を紐解いていくと、

マチュアから這い上がるという道を多くのチームが通ってきたこと、

さらにはそこからの夢を抱いているチームが今もたくさんあることを知りました。

 

それからは夢を実現できる可能性がある限り、

チームや選手は夢を追い求めてもいいのでは?

と考えるようになりました。

(実際に現場を見て応援したくなりました)

 

 

話をキャリアフォーラムに戻します。

 

アスリートたちが企業にバックアップを求める気持ちは分かります。

では、企業側が彼ら彼女らをサポートするメリットって何でしょうか?

学生たちは「広告になれる」と言っていました。

ところが、広告になれるくらいの人材はそれこそ、

プロ契約、ないしは実業団チームに誘われます。

フォーラムでの課題は「現時点では広告になれないアスリート」と、

企業を結び付けるには?という前提を持つ必要があると感じました。

 

広告価値のないアスリートをサポートする理由?

①社長が気に入っている

②誰か(権力をもつ)に頼まれて仕方なく

③社会貢献・地域貢献→それによる企業イメージUP

④企業内の新たな雰囲気づくり

⑤将来的な広告価値を見込んでの投資

こんなところでしょうか。

 

では、上記理由でサポートされたアスリートたちが企業に返せるものとは何でしょう?

限られた業務時間、専門的なスキルを持たない彼ら彼女らは

他の職員と同じ土俵で評価を競い合っても勝ち目はありません。

現実的には上記④⑤で貢献するしかないと思います(現時点では)。

社内にいるときは元気で明るく、

そして、トレーニングに励み、実績で雇用主に貢献する。

これがアスリートたちに求められることかと思います。

 

とりとめなく書いてみましたが、

私は応援してあげたい側です。

とくに私のようなスポーツ関連の仕事をしていると、

競技未経験者よりも経験者の方が圧倒的に入りやすく、

お客様(スポンサー企業やファン)との関係性も築きやすいのです。

今回会った学生アスリートたちとの縁も

どこかで結ばれるかもしれません。

 

こういう勉強会には今後も積極的に参加してみたいと改めて思いました。